2011年3月アーカイブ

カリモク60待望の新作ソファーが登場しました。
これまで人気既存モデルの張地や素材、塗装色などを変更した限定品は
数多く発売されてきましたが、ソファーで全くの新規モデルを追加したのは、
実は2002年のブランド創設以来初めての出来事です。

「カリモクが椅子作りに取組み始めた頃の製品を、カリモク60ブランドとして
再度世に送り出したい。」という想いで今回復刻されました。

 

 


製品の特徴としては、硬すぎず程良いソフト感を残した置きクッションタイプで、
その下のフレーム部にはポリエステル製の強靭な布バネとウレタンが張られ、
しっかりと体重を支えてくれます。
復刻といえども座り心地にはこだわって改良が施され、
シートの置きクッションは高密度ウレタンをソフトウレタンで挟み込んだ3層構造となっています。

3シーターでは全長が180センチと、ロビーチェアよりもゆとりがあります。
これまで、木肘チェアで人気のKチェアに3シーターモデルの開発を期待される方が
少なくありませんでしたが、そんな方には待望のチェアといえます。
また、工場からは完成品で出荷されますが、
分解組立てが可能なので、万一狭い搬入経路であっても安心してお求めいただけます。

 


今回のフレームチェアは、その誕生背景からややミッドセンチュリーを感じさせるモデル
であるといえるかもしれませんが、カリモク60は、あくまでもレトロやミッドセンチュリーを
意識したブランドではなく、そのような流行に左右されることのない普遍的なデザインであり
ブランドであることをとても大事にしています。
このフレームチェアもKチェアやロビーチェアと同様、60年代のメイドインジャパンを
リアルに感じながら、後世に残すことができる数少ないチェアであると思っています。

ぜひ店頭で実際に見て触れて、カリモクのものづくりとカリモク60の世界観を
体感してみてください。
 
 
フレームチェア 1シーター
 W:690 D:780 H:770 SH:410(mm)
 75,180円(税込)

フレームチェア 3シーター
 W:1800 D:780 H:770 SH:410(mm)
 154,140円(税込)


【フレームチェアのストーリー】
このフレームチェアは、カリモク社が1962年のKチェア発売以前に、
アメリカから指定されたデザインを商品化して海外輸出した椅子で、
後に国内でも発売していたソファーです。
当時は「#800」や「#850」という品番で販売されていました。

アームの内側はすべて手加工で細部の仕上げにこだわり、
当時はデザイナーなどプロからの評価が高いものでした。
渡米経験者や米軍に使用されるなど、一部のモダニズム志向の方が好んだ
玄人好みの椅子でしたが、
当時は高価であり一般家庭の応接間は4畳半が平均だったためサイズも大きく、
一般の方には少々手が届きにくい製品でもありました。
それでも一時期は百貨店や大型店を中心に人気があり、
Kチェアとともにカリモクの名を世に広めるきっかけとなった家具でもありました。

今回の復刻にあたり大きく変更した点があります。
それは、もともと当時の製品に1シーターはあったのですが3シーターは存在せず、
右肘椅子、肘なし椅子、左肘椅子を組み合わせることで3シーターにしたりL字にしたりと
レイアウトを自由に変更できるのが特徴のソファーでした。
今回の復刻にあたり「当時のモデルを忠実に」ということも初めは検討されましたが、
当時のように組み合わせて3シーターにした場合、
ソファー前面に脚が6本存在してしまうため、より普遍的で美しいデザインを追求した結果、
背面側の目立たない箇所で中央部の加重を支える今回のデザインで、
新たに3シーターを復刻しています。

残念ながら、詳しい資料が残っていないため正確な製造年はわかりませんが、
当時を知る者からの生きた情報では、1962年に発売されたKチェアよりも先に製造
されていたのは確かなようです。